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話し言葉と書き言葉について

記事は基本的に「書き言葉」で作成します。

つい記事内の文章で「話し言葉」と混同して作成してしまう方はとても多いので、詳しい例をあげながら修正方法を説明していきます。

「書き言葉」への変換例

以下の表には、ブログ記事を書く際に書いてしまいがちな話し言葉を「書き言葉」に変換する際の例をまとめています。

話し言葉 書き言葉
どっちもイケメンです。 どちらもイケメンです。
ちゃんとした関係 きちんとした関係
だけどこの仕事は、 しかしこの仕事は、
やっぱり今日は難しい やはり今日は難しい
とっても美味しいご飯を とても美味しいご飯を
すごく上品な とても上品な
あなたじゃない あなたではない

この辺りの表現を抑えるだけで文章に丁寧さが増し、大多数の方に受け入れられる記事になります。

「なんで・なので」の正しい使い方

「なんで」という言葉は、話し言葉です。

また「なんで」を使わなくても、意味が通じる文章もあります。

ヒロインを応援したくなる作品なんですが、〜

例①:ヒロインを応援したくなる作品なのですが、〜

例②:ヒロインを応援したくなる作品ですが、〜

まず例①では「なんで」が話し言葉のため、書き言葉の「なので」に変換しています。

さらに例②で「なので」を抜いて修正すると、よりすっきりとした文章で読みやすくなります。

文章を接続する際に入れてしまいがちですが、間の「なので」を抜いても意味は変わらず、例②の方がよりすっきりして読みやすい文章になりました。

接続詞で「なので・なんで」を使っている文章も、一度読み返していらないものは外してすっきりとした文章にまとめましょう。

またこの間違いもやってしまいがちですが、「なので」は文中に使うもので、文頭には使えません。

私が彼に振られた原因は不明でした。なので、彼に〜

私が彼に振られた原因は不明でした。そこで、彼に〜

一見正しい文章に見えますが、「なので」は文頭には使わないため、今回文章をつなぐときに自然なのは「そこで」という接続詞となります。

文章に違和感を感じる「ら抜き言葉」

「ら抜き言葉」は読み返してみたときに、文章に少し違和感を感じます。

私は彼が来るなんて考えれないと思いながら、ただ涙を流すしかありませんでした。

私は彼が来るなんて考えられないと思いながら、ただ涙を流すしかありませんでした。

このように「~られる」という表現で、〜できる・〜できないの「可能」の意味で使われる場合にら抜き言葉になってしまいがちです。

《ら抜き言葉修正例》

× こんなにたくさんは食べれない
→ ◯ こんなにたくさんは食べられない

× 今日は月9の「ヤマトナデシコ」が見れた
→ ◯ 今日は月9の「ヤマトナデシコ」が見られた

× 仕事を辞めれば彼と離れれると〜
→ ◯ 仕事を辞めれば彼と離れられると〜

◼︎もっと詳しい「ら抜き言葉」の見分け方はこちらを参考にどうぞ
https://prowriters.jp/blog/2

丁寧さにかける「い抜き言葉」

「い抜き言葉」はフランクな言い回しで話し言葉です。

以下の例文のように「書き言葉」に修正して丁寧な文章に修正しましょう。

彼がいつも着てるTシャツは〜

彼がいつも着ているTシャツは〜

話し言葉としては間違っていませんが、記事を書く際の「書き言葉」としては着ているの方がより丁寧さが増し、読みやすくなります。

《い抜き言葉修正例》
× 話してる彼を見て、
→ ◯ 話している彼を見て、

× 笑ってる顔が妙に頭に残って、
→ ◯ 笑っている顔が妙に頭に残って

× 〜が入ってることもあります。
→ ◯ 〜が入っていることもあります。

まとめ

このマニュアルでは話し言葉と書き言葉についてまとめました。

そもそも「書き言葉」とは、不特定多数の人が読む可能性がある文章の場合に受け入れられやすいものです。

つまり、ドラマや漫画の見どころやネタバレ記事はこれにあたります。

それに対して「話し言葉」とは、ターゲットが決まっている場合に効果的で直感的に伝わりやすいため、意図的に記事の見出しや吹き出しのコメントに使うことがあります。

記事内では基本的に「書き言葉」を使いますが、それぞれの特徴を理解し読み手に伝わる記事を作成していきましょう。