文章を書く際に、文末表現を意識されていますか?
文末表現とは「〜です/〜ます」など、文の末尾(終わり)の表現のことです。
文末は文章の印象やリズムを大きく左右します。
文末表現が単調になってしまうと、せっかくの文章が台無しになってしまうことも。
そのため今回は、文末を選ぶときの注意点について解説します。
〜もくじ〜
連続した文末表現はNG!
一生懸命文章を考えていると、つい連続した文末表現になってしまいがちですよね。
ですが、「〜ます。〜ます。〜ます。」など、文末表現が連続すると、せっかく考えた文章が単調に見えてしまいます。
そうするとリズムも悪くなり、読み手の方は非常に読みづらいです。
意識して文末表現を変えることで、文章の見え方は大きく変わります。
単調な表現を変えよう
やってしまいがちな文末表現の繰り返しに注意しましょう。
甘粕四郎は〜(中略)〜振り回されることになります。
〜成長劇となっています。
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上の文章は、文末が全て「〜ます」となっています。
同じものが連続すると、それだけで単調にみえてしまいますよね。
そのため、連続しないように文末表現を変えてみましょう。
甘粕四郎は〜(中略)〜振り回されることになります。
〜成長劇です。
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このように、間にある一文を「〜です」に変えただけでも印象が変わります。
3回以上連続で同じ文末表現が続く場合は、間にある一文だけでも文末表現を変えてみてください。
また、上記の例文は最後の一行がテンプレートの文章となっています。
テンプレートの文章は編集できないため、テンプレートの文章に合わせて連続しないように文末表現を調整しましょう。
文章全体で文末表現を意識しよう
文末表現は、文章全体でチェックすることも大切です。
このドラマは〜です。
〜なところが見どころとなっています。
〜でおすすめポイントです。
共演している〇〇も〜となります。
〜の演技にも注目です。
上記の例文は、一見文末表現が連続していないように見えます。
ですが、「〜です」「〜ます」の単調した繰り返しとなっており、文章を全体で見ると連続した表現なのです。
このような場合は、途中に1つでもいいので「〜です」「〜ます」以外の文末表現を入れてあげましょう。
このドラマは〜です。
〜なところが見どころとなっています。
〜でおすすめポイント。
共演している〇〇も〜となります。
〜の演技にも注目ですよ。
少し変えただけですが、文章のリズムはガラッと変わりますよね。
ちょっとしたことですが、読み手の印象は大きく変わるので、ぜひ意識してみてください。
- 3回以上連続で同じ文末表現(語尾)を使わない。
- 全体の文章を意識する。
ワンポイントの文末表現で幅を広げよう
体言止めはワンポイントで使おう
文末を体言(名詞)で終わらせる「体言止め」。
体言止めは、文章のリズムをよくするために有効な方法の一つで、文章が単調になるのを防いでくれます。
一方で、多用すると省略だらけの文になってしまうため注意が必要です。
読者に負担をかけすぎないよう、「一段落につき一回まで」といったように制限して使うといいでしょう。
この作品は〜(中略)〜ドラマ!
〜役を演じるイ・ジュンギ。
〜がイケメン!
上記の例文から、体言止めを連続して使うと箇条書きに見えてしまうのが分かると思います。
この作品は〜(中略)〜ドラマです。
〜役を演じるイ・ジュンギ。
〜イケメンすぎます!
例のように文章を体言止めで終わらせず、通常の文章の間に使用するとメリハリがつきます。
- 体言止めは文と文の間に使うのがおすすめ!
「…」の多用に注意!
文末の「…」は、便利ではありますが頼りすぎないように注意が必要です。
〜なドラマ…。
〇〇に隠された〜の真実…。
〜の謎…。
〜に注目です。
上記の例文のように多用すると文章が読みづらくなってしまいますし、雑多でうるさい印象になってしまいます。
〜なドラマです。
〇〇に隠された〜の真実…
〜の謎は見どころとなっています。
〜に注目です。
このように、「…」の利用を1箇所に絞ることで強調したい部分がハッキリします。
「…」を使う場合は1記事に1回のみ使用するようにしましょう。
文末表現一覧
文末表現には、以下のように様々なものがあります。
迷ったときは、下の表から使える文末表現がないか探してみてくださいね。
<おもな文末例一覧>
- 〜です/〜ですね/〜ですよ
- 〜ます/〜ますね/〜ますよ
- 〜ました
- 〜でしょう
- ぜひ〜ください/〜くださいね
- 体言止め